インフルエンザはタミフル、リレンザ、イナビルなど様々な薬がありますが、基本的には熱を早く下げるための薬です。

インフルエンザの熱は2，3日で解熱することが多く、そのため発熱後48時間以上経過した場合は内服する必要がありません。

インフルエンザは発熱後5日間かつ解熱後48時間までは登園・登校が禁止となります。

インフルエンザは時々二峰性の熱、すなわち解熱後2日以内に再び発熱することがありますが、この場合は2回目の発熱後5日間登園・登校が禁止となるため、最初に熱がでてから10日間程度自宅療養する必要があります。

インフルエンザで怖いのが、インフルエンザ脳症です。インフルエンザに感染してから数日以内に発症することがほとんどであり、痙攣する、意味不明なことを言う、暴れるなどの症状が認められます。

インフルエンザにかかってしまうと、タミフルなどで脳症を予防することは難しく、インフルエンザ予防接種をしてかからないようにするのが最も効果的です。
 
今年は、毎年夏に流行する手足口病などのウイルス感染症の患者さんがほとんどいませんでした。原因としては、コロナ対策でマスク、うがい手洗いをしっかりとしていたことが考えられます。そうすると今年はインフルエンザも流行するのかどうかわかりませんが、油断は禁物です。

こういう年だからこそ、しっかりとインフルエンザ予防接種をして、予防に努めましょう。

医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック　
院長　山田慎一

https://www.yamadakodomo-clinic.com/

※2020年11月13日掲載