小児医療連載コラム “いざというときにあせらない”こどもの病気とケア
やまだこどもクリニックでは、漢方薬をよく処方します。
今では漢方薬なしでは外来診療ができないくらい、数多くの疾患に漢方薬を使っています。
僕と漢方薬との出会いは、千葉大学の東洋医学研究会というサークルに入ったことがきっかけです。
大変真面目なサークルで、そこで漢方薬の基礎をしっかりと勉強しました。(このとき漢方薬の基礎をたたき込んだことが、今の漢方診療にとても役に立っています。)
部室にもたくさんの漢方薬がおいてあって、自分の体調が悪いときにいろいろと試してみたのですが、大学生のときは一度も効いたことがありませんでした。
漢方薬は症状で処方薬を決めるのではなく、病態(気、血、水の異常)や疾病のステージ分類(太陽病、少陽病、陽明病など)などで処方を決めるので、そういったものをうまく理解できていなかったのかなと思われます。
1995年に大学を卒業して千葉大学小児外科に入局し、小児外科医として研鑽してきましたが、術後イレウスに大建中湯を使うぐらいで、あまり漢方薬を使う機会がありませんでした。
2002年に君津中央病院小児外科に赴任したときに、そこで一緒に働いた村松先生(現むらまつクリニック院長)が漢方薬に精通しており、様々なことを学びました。
2006年に君津中央病院小児外科に部長として再赴任してからは「便秘に小建中湯」「肛門周囲膿瘍に十全大補湯」「胃食道逆流症に六君子湯」「月経困難症に芍薬甘草湯」など、病態ではなく病名から処方しても有効性が高い漢方薬が数多くあることを実感しました。
また、不定愁訴や原因不明の腹痛など、西洋薬ではなかなか改善しなかった症状が、適切な漢方薬を処方することで症状が改善して、親御さんに感謝されることも経験させていただきました。
総合病院で処方できる薬剤は限られているため、中央病院では思うように処方できなかった漢方薬ですが、2013年にやまだこどもクリニックを開業してからは自由に処方できるようになり、現在では風邪や胃腸炎などの疾患に欠かせないものとなりました。
次回のコラムでは、それぞれの疾患に対して使用する漢方薬について、詳記します。
医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック
院長 山田慎一
https://www.yamadakodomo-clinic.com/
※2020年11月20日掲載
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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