実は1歳半健診、3歳児健診は母子保健法第12条により受けることが決まっています。

法律で決まっているので、受けないお子さんがいた場合には市役所は必ずその親御さんと連絡を取って受けさせなければいけません。

乳児健診に関しては、平成8年の厚生労働省の通知により「1歳に達するまでの乳児期は、心身の異常の発見等に適した時期であることから、市町村においては、2回以上の健康診査を実施する」と定められています。

通常、1ヵ月健診は出産したところで、その後は4ヵ月、7ヵ月、10ヵ月健診を行うのが理想的です。

木更津市は4ヵ月健診は集団健診で、7ヵ月、10ヵ月健診は個別健診で行っています。

袖ヶ浦、君津、富津市は乳児の集団健診は行っていないため、3－6ヵ月に1回、9－11ヵ月で1回個別健診を行っています。

乳児健診で大事なことはたくさんありますが、当院では特に停留精巣と陰唇癒合、股関節脱臼の有無、弱視の有無に力をいれて健診をしています。

それぞれの項目の詳細は次回以降に述べさせていただきます。

子育てする上で聞いておきたい様々なこと（自宅での事故の予防方法、スマホの見せ方、発達障害のことなど）は普段かかりつけ医で聞いておくことが一番よいのですが、病気でかかったときにそれ以外の話をするのはなかなか難しいのかもしれません。

健診をうまく活用して子育てに役立ててください。

医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック　
院長　山田慎一

https://www.yamadakodomo-clinic.com/

※2020年7月10日掲載