B型肝炎ワクチンは2016年に公費助成が始まりました。

生後2ヵ月から接種を開始し、1歳までに3回接種します。

公費は1歳までですが、何歳になっても接種することは可能です。

まだ公費助成が始まったばかりのワクチンであり、未接種の年長児はたくさんいるかと思いますが、早めに接種をしておいた方がよいワクチンといえます。

というのは、平成14年に佐賀県の保育園でB型肝炎の集団感染が発生したという報告があり、通常の集団生活でも感染してしまうリスクがあるのです。

また、B型肝炎のキャリアの人というのは自覚がないため、そういう人と接触するスポーツ（レスリング、相撲、柔道など）をすることでも感染することが知られています。

B型肝炎ワクチンは早く接種するほど、その後の抗体が長続きするともいわれています。まだ接種をしていないお子さんは、早めに接種をして予防に努めましょう。

医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック　
院長　山田慎一

https://www.yamadakodomo-clinic.com/

※2020年10月23日掲載