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小児医療連載コラム “いざというときにあせらない”こどもの病気とケア

小児連載コラム『いざというときにあせらない こどもの病気とケア』

第2回 「こどもが発熱! コロナが心配な時はどうしたらよい?」

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、2020年4月7日に緊急事態宣言が発令されました。

 

東京でコロナウイルスの重症患者を治療している病院から悲鳴があがっていることを考えると妥当な判断だと思います。

 

感染爆発が生じると、重症患者が次から次へと病院に運ばれてきて具合が悪くても治療できないという状態が起こります。


ニューヨークは今まさにそういう状態だそうです。日本でそういう状態が起きないようにするために各家庭でできることがあります。

 

 

それは、家族が発熱したり、風邪症状が始まったりして「あれ、コロナかもしれない!」と思ったら、

 

まずは自宅で1週間様子を見る

 

ことです。

 

 

新型コロナウイルスに対して現時点で治療薬はありません。

 

保健所が指定する病院を受診したところで、軽症であれば検査もしてくれません。

 

でももし本当にコロナだったら、病院でばらまいて帰ってくることになりますし、コロナじゃなかったら、コロナをもらって帰ってきてしまう可能性もあります。

 

通常はどんな症状でも「心配ならかかりつけ医に相談してください」ですが、今は心配でも具合が悪くなければ自宅で様子をみましょう。

 

こどもはコロナにかかっても、通常は自宅で様子をみれば治ります。

 

1歳以上のお子さんは38度以上の熱が5日以上続いたら受診してください。

( ※3ヵ月までは熱がでた翌日に、3ヵ月以上1歳未満は発熱後2、3日で受診するとよいでしょう)

 

お子さんの具合が悪いときは、いつでもクリニックを受診してください。

 

新型コロナウイルスの一番厄介なところは、全く症状がないのに他人にうつしてしまう可能性があることです。

 

僕も発熱などの症状があればクリニックを休診にしますが、もしかしたらコロナに感染しているのに症状がなくて、来院している人にうつしてしまっている可能性だってあるのです。

 

4月からクリニックでもいろいろと感染対策を始めましたが、それでも完全に院内感染を予防することは不可能だと思います。

 

いろんな意味で、今は発熱や風邪症状でクリニックを受診するのは控えてください。

 

コロナで具合が悪くなったり、亡くなったりする人を少しでも少なくするためにご協力をお願いします。

 

医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック 
院長 山田慎一

https://www.yamadakodomo-clinic.com/

 

※2020年4月10日掲載

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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