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小児医療連載コラム “いざというときにあせらない”こどもの病気とケア

小児連載コラム『いざというときにあせらない こどもの病気とケア』

第3回 「“夜に急変!子どもの様子がおかしい!”夜間に医療機関にかかるには」

 

「夜になって急に熱が出てしまった」


「夜ごはんのあとに嘔吐した」


など、子どもは夜になって急に具合が悪くなることがよくあります。

 

 

さて、どういう状況になったら病院を受診したらよいのでしょうか? 

 


平日日中は「心配なことがあれば何でもかかりつけ医に相談を」ですが、夜間となると迷うことが多いですよね。


夜間でも必ず小児科医が診てくれる地域もありますが、この地域は小児科医どころか医師そのものがとても少ない地域であり、子どもに限らず緊急性が低い場合は翌朝まで様子を見ることがお勧めとなります。

 


では、「緊急性が高い」とはどういう状態でしょうか?

 


簡単にいうと、「朝まで放っておくと具合が悪くなる状態」なのですが、まだお話ができないお子さんが急に発熱したり嘔吐したりすると、親御さんが慌ててしまい、急いで病院に連れて行ってしまうこともよくあります。


よくある症状について簡単に説明します。

 


 

 発熱 


・3ヵ月までのお子さんが夜に38度以上出てしまったら、稀ですが髄膜炎の可能性がありますので夜間でも君津中央病院に電話をしましょう。

 

・3ヵ月以上であれば熱が出て、すぐに病院に行かなくてはいけない病気はほとんどありません。

熱の高さと病気の悪さは関係ないので、41度の発熱でもまずは経過観察です。

 

 

 嘔吐 


嘔吐したものが食べたものであれば、胃腸炎である可能性が高いです。

一晩ぐらい飲まなくても重度の脱水にはなりませんので、欲しがってもあまり飲ませないようにして翌朝まで様子を見ましょう。

緑色の液体を嘔吐した場合は腸閉塞の可能性がありますので、すぐに中央病院に電話をして受診してください。

 

 

 痙攣(けいれん) 


熱が上がり始めたとき、高熱のとき痙攣した場合は、熱性痙攣である可能性が高いです。

初めての場合は、痙攣が止まってから救急車を呼びましょう。

(自家用車で病院に向かうと、車中で再度痙攣した場合にとても大変です!)

2回目以降の熱性痙攣は、痙攣が止まっているのであれば朝まで様子を見て問題ないと思います。

 

 

 腹痛 


熱がなく、嘔吐がなく、お腹の痛みだけの場合、便秘による腹痛の可能性があるので、まずは自宅で浣腸をして様子をみましょう。

発熱、嘔吐を伴った腹痛は、中央病院に電話をしてください。(腹痛の詳細は次回のコラムに掲載します。)

 

 


子どもはいつ病気になるかわかりません。

普段からかかりつけ医と良好な関係を気づき、いざというときの対処方法を聞いておくのがよいかと思います。

 

医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック 
院長 山田慎一

https://www.yamadakodomo-clinic.com/

 

※2020年4月17日掲載

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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