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小児医療連載コラム “いざというときにあせらない”こどもの病気とケア

小児連載コラム『いざというときにあせらない こどもの病気とケア』

第11回 「気になるこどもの最新アレルギー事情2020 ~原因不明のじんましん~」

 

最近、じんましんがでるお子さんがとても多くなっています。

 

小さいお子さんに蕁麻疹がでると「食物アレルギーでは?」と考える方も多いのですが、これまで食べても問題なかった食品で急にじんましんが出ることはありません。


また通常食物アレルギーのじんましんは食べて30分以内に出ます。


何かを食べて30分以上経過してからじんましんが出た場合、その食品が原因である可能性は極めて低いです。

 

お風呂に入ったときにでるじんましんは温暖じんましんです。


体があたたまるとじんましんが出てしまうのです。


頻回に温暖じんましんが出る場合は、夏は湯船にはつからずにシャワー浴だけにすると出にくいかと思います。


温暖じんましんがひどく出てしまう場合は冷やしてあげると改善する場合があります。

 

では、食物アレルギーでもなく、温暖じんましんでもないじんましんの原因は何なのでしょうか?

 


場所によってじんましんが出る(保育園に行くと出る、寝室に入ると出る、祖父母の家に行くと出るなど)という場合は、その場所特有のアレルゲン(花粉、カビ、犬や猫など)に対してアレルギーがあるのかもしれません。


時間や場所に関係なくじんましんが出る場合は、普段体調がよいときには全く反応が出ず、体調が悪い(免疫が落ちている)ときに何らかの浮遊しているものに反応して出てくるじんましんである可能性が高いです。


そういった場合、その原因を特定するのは困難です。


原因不明のじんましんでも頻度が多い場合には、抗アレルギー薬を内服して予防することをお勧めしています。


月に1回もないぐらいの頻度であれば、じんましんが出たら抗アレルギー薬を内服したり、かゆみ止めの塗り薬を塗ったりして対処しましょう。

 

 

 

医療法人社団育心会
やまだこどもクリニック 
院長 山田慎一

https://www.yamadakodomo-clinic.com/

 

※2020年6月12日掲載

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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